提訴の保護者憤り「ほぼ全員が特待生」 神村学園通信制問題
https://www.sankei.com/west/news/191227/wst1912270012-n1.html
このニュースについて考えました。
簡単に話をすると、「入学前の話と違う」だから学校辞めました、訴えます、というもの。
まず、タイトルにある「全員特待生」というのは何の問題もないと思います。
また、とある保護者が「うちの子だけ特待生で特別だと思っていた。」という発言はこの学校に限らず、どこでもそんなものです。
問題は「特待生」の中身です。
特待生は略語で、正式には「特別待遇生」です。
スポーツに力を入れている学校の多くは「特待生制度」を用いて選手を集めています。
内容は様々だと思いますが、「合格確約」、「入学金免除」、「授業料免除」というあたりでしょう。
高校生活にかかるお金は全て免除するが、合宿費用等の遠征費は自己負担で結構お金がかかります。
年間100万オーバーも十分あり得ます。
部活にお金がかかるからせめて学校生活は免除しますよといった意味での特待なのかもしれません。
ですから年間120万支払うというのも特に問題はないのかと思います。
では、何が問題なのか。それは約束が違うことでしょう。
実際にテレビで寮の様子を見ましたがひどいものでした。
二段ベッドみたいなものが敷き詰められ、一部屋に10人も生活していたというのです。
これでは心も体も休まりません。
また、食事もかなり質素で、運動している高校生が足りる量ではありません。
筋肉がつかないどころか、栄養不足に陥ってしまうレベルです。
最高の環境と謳い文句にしておきながら、こんな環境で、さらには指導者も話と違うということでした。
ここで私が疑問に思ったのは「事前に見学をしなかったのか?」ということです。
普通は学校見学とか行きますよね??何も見ずに話を鵜呑みにするのは何事においても危険だと思います。
本人はもちろん、保護者や中学校の担任は何をもって進路指導したのかと疑問に思います。
人生に3年間しかない高校生活ですから。
新しくスタートする事業だと言っても、ある程度工事は進んでいるでしょうし、検討する余地は十分にあったと思います。
この辺りを親や本人がどう考えているかです。
学校側が「最高の環境です」と思っていればそれが最高の環境になるわけですから、裁判は難しいのではないでしょうか。
校長だか理事長も「価値観の差があった」と言っていますが、このケースはいたしかたないのかと。
また、メディアの操作もあるかもしれませんが、「半分は残っている。だから全くダメな環境なわけがない」とコメントされていました。
これは教育をする立場としていい発言ではないですよね。
今は少子化で、一人も取り残さない教育と言われいます。その中で10人が嫌で辞めてしまったわけです。
これはいいわけがありません。残った生徒さんももちろんですが、辞めてしまった人たちも大好きなサッカーが上手くなりたいと思っているはずだと思うので、今後気持ち良く練習できるようになってほしいなと切に願っています。
思ったことを書き綴りましたが、思うところがあればコメントください。
最後までありがとうございました。